生活の中の歯列育成
紅葉の季節となりました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
取外し式の矯正治療中に気を付ける項目がいくつかあります。まず口の周囲筋や舌の力を活性化させる、あいうべ体操を継続しているかということです。
歯列不正の原因としては、歯列周囲の軟組織が発達せず、特に舌の力が低下することで歯列に悪い影響を与えます。
口の周囲筋の力がなければ、口を開けっぱなしの状態となり、風邪やウイルスを容易に体内に取り込むこととなるでしょう。
また、頬杖や舌を出す習癖があれば、これも歯列や顎の位置異常につながります。装置の装着時間は、夜寝ている時の8時間がベストですが、患者さんによっては頑張りすぎて日中も装着し続け、口の中に傷を作ってしまう場合があります
がんばりすぎる方には、夜寝ている時のみの装着にしていただき、無理のない治療環境をアドバイスしています。
また、食生活が柔らかいものや良く噛まないですぐに飲み込んでしまう状態では、咀嚼力が低下し、正常な歯列にはなりません。
また咀嚼というリズム運動が脳を活性化しますので、記憶や集中力につながります。
このように取外し式の矯正治療は、日中に多くの注意点があり、それらを常に見ていく必要があります。
私は、歯列不正も生活習慣病の範疇と考え、生活習慣の改善のアドバイスを常に患者さんへ継続しています。
食べるものが
体の健康を左右する
出入りする言葉が
頭の健康を左右する
そして
味わう感情が
心の健康を左右するのだ
坂本龍馬