口呼吸と歯並び
今年初の雪の舞う朝となりました。幕張ドルフィン歯科の米山です。
私は、現在取外し式の矯正患者さんへ口の周囲筋や舌の運動をお勧めしています。なぜなら歯並びの悪い方は、口呼吸にもなっているからです。口呼吸は、ダイレクトにウイルスや菌を肺に送り込み、風邪やインフルエンザを発症させます。
鼻で呼吸する利点は、鼻の粘膜や何層にも重なっている鼻腔によって、ウイルスや菌を防御してくれます。また鼻腔内で温度の調節をする役割があり、冷たい空気を温めます。
以前私は、乳幼児をお持ちのお母さんを対象とした講演会を、院内で定期的に開催しました。母乳を飲む赤ちゃんは、吸啜という口の周囲筋や舌の力を高めてくれる行為を行っています。その時期に母親にぜひ母乳の期間を、1年以上は持っていただくことをお願いしました。
吸啜という行為を延ばすことで、口呼吸を防止することができます。また、残念ながら口呼吸になってしまったお子さんには、あいうべ体操をお勧めしています。あいうべ体操も口の周囲筋や舌を活性化させてくれます。
口呼吸は、舌の力を弱めてしまい、それが歯並びにも影響を与えます。取外し式の矯正治療であれば、装置を外している昼間にあいうべ体操が可能です。また、口を閉じる意識も大切でそのようなことを複合的に行うことで、歯並びも良い状態へ改善していけるでしょう。