食の影響
まだまだ朝晩の冷え込みが厳しい日が続きます。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
矯正相談に来られる方の大抵の悩みは、前歯の歯列です。
見た目的な問題を気にされているケースが圧倒的なのですが、実は前歯の歯列不正は奥歯に関係していることが多いことには気づかれていません。
奥歯が狭窄しその影響で前歯も叢生になっていくケースがあり、その狭窄をたどっていくと食生活に起因している可能性は否定できません。
つまり軟食傾向にある現代人の食文化が、歯列不正を増産させていることに気が付くのです。
江戸時代の農民は、白米を年貢に納め自分たちは、稗や粟などの雑穀米で生活を営んでいました。
逆に町民は、白米を一日5合も食べ、脚気が流行したことは有名な話です。
縄文時代にさかのぼると、顎骨の歯列は垂直に起立しています。縄文人は獣肉の他、木の実を粉にしてパンを精製していました。
弥生時代に稲作が発達し、安土桃山時代には西洋食の影響を受け、農耕文化が顎骨や歯列に大きな影響を与えました。
また現代のような加工製品を主に食す文化へと移行していく中で、歯列不正の増加が起きていると見ていいかと思います。
縄文に帰れ とまではいかないまでも、よく噛む習慣は、身に着けていきたいものです。