負の遺産
元世界王者ロジャーフェデラーが、全豪オープンで決勝まで進みました。本当に楽しみです。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
審美歯科という分野があります。最近では、審美的な治療もなるべく削らない傾向にあるようです。
矯正治療も前歯を審美的に改善するものですが、取外し式の矯正治療であるSH療法は本来のかみ合わせを再構築する治療が、メインとなります。
従来奥歯は、縄文時代には垂直に並んでいましたが、農耕文化の発達により、奥歯が舌側に傾斜するようになりました。
また、明治に入ってから欧米食文化の流入によって、日本食から西洋食への変遷が起こり、顎の面積量も縮小傾向になっています。
その結果、歯が並びきらず親知らずは埋伏歯となり、狭窄した歯列が多くなってきました。さらには、本来あるはずの永久歯がない子供たちも増加し、見逃せない問題となりつつあります。
それらすべては、遺伝的な要因以上に後天的な問題として、よく噛まない文化の負の遺産となっているのです。
親から子へ躾としてよく噛む習慣が、なおざりになりその親でさえ、よく噛まずに飲み込む習慣が常習化され、負のスパイラルへとなだれ込む現象となっています。
今一度、自分自身の食に対して、見直しを図る時期に来ているかもしれません。
人は将来
幸せになりたいと願う
だから今の
幸せを感じられない
あっちに行けば
幸せになれると思う
だからここにある
幸せを感じられない
坂本龍馬