親子の喜びの歌
23日は、冬の肌寒さが戻ってきたかのような一日でした。幕張ドルフィン歯科の米山です。
当医院の患者さんは、子供も多いのですが、特に歯並びが悪い子供たちが増えている傾向にあるようです。矯正相談にも、子供の歯並びを心配されていらっしゃるお母さんが、後を絶ちません。
現代は、軟食傾向が強く、あまりよく噛まない食事情があります。子供たちの顎も細く、口の周囲筋や舌の力も弱く、その影響が歯並びにも出ています。テレビを見ながら食べていると、よく噛むという行為をおろそかにしがちになります。
よく噛むということは、脳へ活性化を促し集中力が身に付きます。このように歯並びが悪くなる要因は、遺伝的な問題だけでなく、後天的な要素が大いに関係するのです。
23日、私は86歳の母を連れて東京芸術劇場へ足を運びました。そこで、当医院の患者さんでもある東京都交響楽団の職員の方が出迎えてくれました。実に37年ぶりに聴くベートーベン交響曲第9番の演奏会
母親と一緒に聴くのは、私が小学生と中学生のころ以来です。小学生のころは指揮者が小澤、中学生のころはスイトナー、そして今回はインバルです。聴いた年齢もオーケストラも違えども、古典は色あせません。
最終章の合唱を聴きながら私は、母に感謝していました。
お母さん、私を生んでくれてありがとう。今まで多くの困難を乗り越えていけた。それが人生の意味を深めてくれたんだ。
時代や指揮者、楽団は違えども、こうして同じ曲を一緒に聴けたことこそに大きな喜びを感じます。この喜びが何年続くかわかりません。
だからこそ今、この喜びを分かち合いたい。親が子を想う気持ち
そして子が親を想う気持ち
その気持ちさえあれば歓喜の歌は永遠に続くのだと気づかされました。