親の影響を受ける要因

時がたつのも早いもので、年が明けてから1か月が経ちました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
人は、生まれながらにして遺伝という運命を背負っています。また、親の性格や価値観によって、大きな影響を受けていきます。歯並びも遺伝的な要因はあるのですが、それ以上に親の躾などに影響されることがあります。
口呼吸は、歯並びを悪くさせる要因のトップに挙げられるものですが、それは乳幼児期における母乳を与える期間や抱っこひもの使用、幼稚園での体育座りにも関係しています。
まず、母乳の与える期間はとても大切で、吸啜という行為は、口の周囲筋や舌を活性化させる役割をします。逆に哺乳瓶は、吸啜ほどの効果はありませんので、活性化までには及びません。

抱っこひもは、赤ちゃんをお母さんと向き合う形にするため、赤ちゃんが何かに気をとられると、顔を真上に上げて、口ぽかんする状態になります。
昔は、背中に背負った形のおんぶひもでした。赤ちゃんは、横を向いてもぽかんと口を開けることもないので、安心です。
体育座りは、私も学生時代は盛んにしていましたが、新しい知見として、姿勢に悪い影響を与える要因といわれています。
椅子に座った状態でもスマホを片手に持てば、ほとんどの方が猫背となっています。体育座りは、最初から猫背をするための座り方といってもいいでしょう。
また、トイレトレーニングは、おまるであれば地に足がついた形なので、姿勢には悪い影響はないのですが、様式トイレの上に子供用の便座を置く形は、足がぶらぶら状態となり、猫背を作り上げていきます。
お気づきかもしれませんが、猫背になると呼吸が浅くなり、口呼吸になりやすくなります。姿勢の悪さや口呼吸が、結果的に歯列不正の要因となるのです。
ということは、親の歯並びが悪かったとしても、乳幼児期や学童期に以上のことを気を付けていけば、口呼吸や猫背にならず、歯列不正も防ぐ可能性は、広がるはずなのです。

幸せな人は
長生きしている人ではない
お金を儲けた人でも
友達が多い人でもない
そんなことに関係なく
幸せに生きている人である
坂本龍馬