美意識と姿勢

17日の歌舞伎は、とても華やかな舞台でした。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
歌舞伎の世界は、男世界なので女形という役があります。現代の女形は、かなり背が高くなり、とても優美ないでたちとなっています。実際顔貌を見ると顎が細く、肩は、なで肩であることがわかります。
食文化は、江戸時代より軟食傾向となってきましたので、女形を演じる役者の歯列も狭窄傾向と想像します。
顎が発達した役者は、隈取りの化粧が映えた武将の役などを演じる傾向にあるようです。

食と同時に注目されるものに姿勢があります。江戸時代は、正座をした状態で食事をするために、現代人ほど舌や頬筋の力の低下はなかったはずです。
整体に通ってもすぐ肩こりや腰痛が出てしまう原因は、日常的に使う筋肉が変化してきたからです。江戸時代にはなかったPCやスマホを四六時中覗き込むような姿勢を、継続していけば肩から首にかけてのコリが、軽減されることはないでしょう。
歌舞伎の世界のように、現代でも姿勢を美意識として重要視している日常であれば、肩こりや腰痛も少ないのではと考えます。
まさに、日本の美意識の中に学ぶことは、たくさんあるはずなのです。

当たり前を
疑うことから
真理の探究は始まる
常識という
古い概念が壊れたとき
真理は初めて
その姿を見せ始める
坂本龍馬