気道を広げる矯正

ようやく秋空が顔を覗かせた25日、私はSHTA設立8周年記念大会に参加しました。幕張ドルフィン歯科の米山です。
SH療法を実践しているこの会は、いわゆる取外し式の矯正で狭窄した歯列を解除し本来の歯列へ戻していくことを目的としています。
ただ、単に歯列不正を改善していくだけでなく、今回の大会では装着しない16時間の大切さを会員の発表によって明らかにしていきました。

咀嚼機能の向上や気道容積の増加など多くの効果が、発表されました。また、気道が広がることで血中酸素飽和度の上昇も報告されました。実際に狭窄歯列が改善することで、舌が前へ移動し、舌骨も拳上され鼻呼吸しやすい環境になります。
虫歯が減っている現代においても、歯列不正は増加の一途をたどっています。その要因は、よく噛まない習慣や態癖、口呼吸など多岐にわたります。今後もSHTAは、会員数を増やし、狭窄した歯列に悩む患者さんの受け皿を確保する活動をしていきます。