歯列本来の姿とは

千葉市 幕張本郷の矯正歯科 幕張ドルフィン歯科です
縄文時代の頭蓋骨を観察すると、歯列が垂直に立っている状態がわかります。
農耕が発達した弥生時代の頭蓋骨では、やや歯列が狭窄してきて舌を圧迫する形と
なりました。
これらの顎の変化は、食の変化に関係していることがわかっています。
肉食から穀物中心の食生活に変化していく歴史の中で、硬いものを噛まなくなった結果、
顎も細くなり歯列も狭窄していくようになったのです。
舌の容積は、太古からそれほど変化していないこともわかっています。
つまり舌が非常に窮屈な歯列に押し込まれ、歯列不正や睡眠時無呼吸症の原因となって
いるのです。
さらに現代の軟食化した食生活が、拍車をかけ味覚中心主義の弊害が起こっています。
顎の狭窄化と生活習慣病の蔓延化が起こっている原因は、食事事情にあることは、
疑う余地はありません。
狭窄してしまった歯列の改善は、取り外し式の床矯正で十分な効果が期待できます。
しかし、良く噛む習慣は日ごろから意識しない限りは不可能です。
私が矯正治療で指導していることは、夜寝ている時に装置を装着し、昼間、装置を外している時
は、良く噛むことを意識していただいています。
良く噛むことは、狭窄した歯列を解除するとともに、脳を活性化させ消化吸収を良くし
全身の健康にもよい影響を与えてくれます。
ただ単に歯並びを改善するだけではない矯正を実践させていただいていると自負するものです。