幼いころの食
母の日が近づいてきました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
私は毎年、87歳になる母にカーネーションをプレゼントしています。母は、現在一人暮らし。今でも実家で洋裁教室を営み、毎週お茶の御稽古に通う生活をしています。
私が幼少のころから洋裁教室をしていましたので、食卓には出来合いのものばかりが並んでいました。
食事は、妹と二人でとることも多く、よく噛みなさいと言われたこともありませんでした。私の顎は細く、下の前歯は叢生で奥歯も狭窄していました。
今では当時の食生活習慣のおかげで、歯列不正になったという理由がわかりますが、こうみると両親が共働きの生活背景も歯列不正の一因といえます。
また、勉強中の頬杖や手を枕にして寝ることも歯列を悪い方向へ導く癖です。母が悪いわけでは決してないのですが、親の因果が子に報いとはよく言ったもので、良くも悪くも影響が大きいのが親です。
ことさら左様に、食の取り方が歯列に影響を与えるわけです。
当時から始まった歯列不正も、歯科医師となって取外し式の矯正装置を自分の口に入れてから5年経過した今、ようやくあるべき姿へと変貌を遂げています。
ただし、今後の軟食にあふれている現在の食文化に対抗すべきことは、よく噛むという意識にほかなりません。
そこを外すとまた元の狭窄した歯列へと戻ってしまうでしょう。
時間は
流れではなく
重なりである
過去の上に
今が重なり
今の上に
未来が重なる
そうやって
永遠の今が存在している
坂本龍馬