大いなる御縁
11日、12日の2日間、私は横浜で開催された日本国際歯科大会に参加しました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
この大会は、4年に一度パシフイコ横浜で開催される大規模なものです。
以前は、デンタルショーのみを見に行っていましたが、今回は、
歯科雑誌社から、格安でチケットが手に入るということで、申し込みしました。
会場は、A~Hホールに分かれ、それぞれの分野で活躍されている著名な講師陣の講演が
朝から夕方まで展開されました。
私は、両日ともAホールで学んでいました。
Aホールは、最大席数を保有する場所です。
しかも、私の所属する日本ヘルスケア歯科学会からも数人のメンバーが、
演者に選出されています。
他のホールは、インプラントや審美といった治療オンリーの講演内容ですが、
Aホールは、歯周病や齲蝕をどのようにすれば、防ぐことができるかといった学問に始終した
内容となりました。
このように、歯科界の潮流も治療から予防へとシフトしていることが、明らかとなっています。
もちろん、機能回復するための術式も当然大切ではありますが、それ以上に発症を未然に
防ぐことが、これからの医療に、必須となることは異論のないことでしょう。
日本ヘルスケア歯科学会からは、ドクターだけではなく、歯科衛生士からも3名の演者が
選出されています。
予防をメインに掲げていく以上は、その管理を行う歯科衛生士の存在も不可欠です。
今回の大会では、このように私たちの仲間が、数多く壇上に立ち、発表できたことは
歯科界にとっても大きな一歩となることでしょう。
12日、大会終了後、中華街に向かい、祝賀会に参加しました。
日本ヘルスケア歯科学会に所属する歯科衛生士さんが今年、歯科衛生士向けの書籍を
出版されました。
書籍出版記念の祝賀会には、同学会の仲間が集い、中華料理を堪能しながらの
楽しいひと時を過ごしました。
今思うことは、すべては御縁あってのもの。
縁起とは、すべては関係性で成り立っているということですが、そこには、いい悪いといった
2元論では、語りつくせないものがあります。
今まで関係のあった恩師、同僚、先輩や後輩、そして所属する学会のメンバー
さらには、家族や両親、ご先祖様、また経験したことや学んできたこと
今現在所有しているものや捨ててきたものに至るまで、すべてのことが関係性で
成り立っているわけです。
たとえ自分自身がこの世にいなくなっても、DNAは、連綿とつながっていきます。
始まりが終わりとなり、また終わりが始まりとなってく。
ただ、すべてのものが変化していき、歴史が紡がれていく。
この大いなる関係性に感謝し、私は、一愚者として人生の語部となりたい。
もちろん語る以上は、それについて精一杯実践する。
そんなことを想う、大いに実りのある2日間でした。