命の灯

千葉市 幕張本郷の矯正歯科 幕張ドルフィン歯科の米山です・
夜寝ている時だけの装着で、歯並びを改善する矯正をご提供しています。
12日は、やや風が強い小春日和となりました。
午前中は、ダスキンさんの医院清掃をしていただく中、私は千葉銀行へ
今回は、融資の話を担当の方とさせていただくために、直近3年分の確定申告書を持参。
実は、私の医院は2011年3月11日に被災しています。
幕張本郷駅から現在の場所に移転する以前は、もう少し海側の国道沿いにありました。
震災当時は、激しい揺れの中2階建ての建物が、液状化の影響で傾いてしまいました。
大きな揺れで、PCなどが床に崩れ落ちる中、私は何を思ったのか患者さんからいただいた
ポートレートの数々を拾っては元に戻すという動作を繰り返していました。
しかし、スタッフのことが気にかかり、医局を覗いたのですが、すでにスタッフは患者さんと
外へ避難していました。
私は、それを見極めた後、ようやく外へ脱出しました。
それからスタッフを家に帰し、私も2時間かけて自転車で臨月の妻のいる家路に汗だくで
帰ったことを、昨日のことのように思い出します。
それから、現在の幕張本郷駅前に移転開業するまで、3か月かかりました。
国民生活金融公庫から新たな融資をいただき、現在までの千葉銀行の返済を継続しながら
なんとかここまでこれました。
2重ローンの返済はそれなりにきついのですが、おかげさまで経営的には問題なくきています。
しかしながら、開業15年ともなると医療機器の故障など思わぬ出費が相次ぎ、資金的に
不安があって今回の融資となったわけです。
そのことを銀行の担当者に誠実にお話しさせていただき、胸をなでおろしている状況です。
被災した年の5月、今の妻との息子であるケイトが誕生しました。
私は当時無職でしたので、妻の出産に立ち会うことができました。
今年大学生のゆうたろうのときもそうでしたが、初めてケイトを看護婦さんから渡されて
抱いた時、数々の想いがこみあげて涙が出そうになりました。
多くの命が星になった年に、いただいた小さな命。
そして今も歯科医療をやれることへの喜び。
被災しながらも命を燃やし続ける東北の方々と私は、ともに生きていきたい。
そう願わずにはいられません。