前歯に隠された秘密
台風一過による好天が続いています。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
矯正相談に来院される方のほとんどは、前歯を気にされています。
奥歯を気にしている方はほとんどいませんが、実は前歯が重なる原因は、奥歯の狭窄に関係しています。
狭窄した歯列は、舌を後方に追いやり、いびきや睡眠時無呼吸症の引き金にもなります。
また過度に傾斜した歯列は、よく噛めない歯列であり、食べ物をすぐ飲み込む習慣にもつながります。
良く噛まない習慣が続けば、舌や頬筋などの力が低下するので、風船さえふくらますことが困難になります。
実際、矯正治療中の子供や学生さんに風船を渡すと、8割がた風船を膨らますことができません。
風船は、鼻で呼吸しないと膨らますことができませんので、口呼吸から鼻呼吸への改善にも役立つでしょう。
このように前歯の歯並びが悪い場合、裏には多くの問題が隠されています。
それらの問題を解決せずに歯列の改善のみを図ったとしても、全身の健康には決して結びつきません。
咀嚼や呼吸指導を矯正治療の中に取り入れている理由が、ここにあるのです。