トップランナー
11日、昨日の大雨が嘘のように止み、秋の雲が空を覆う穏やかな晴天となりました。幕張ドルフィン歯科の米山です。
取外し式の矯正は、下は小学生から上は年配の方まで年齢に関係ないことが特徴です。そのなかで、僅か2年で大きな改善が見られている男性の方がいらっしゃいます。
その方はサラリーマンですが、一日8時間以上の装置装着をされていて、休日ともなるとそれこそ10時間以上は装着しているそうです。正直、こんなに短期間に改善している症例は、初めてのことなので驚いています。
私自身も4年前より取外し式の矯正をしていますが、寝ている時だけの装着なので7時間が限界です。それでもかなりの改善があることは、実感しています。
しかしながら、この方のようなハイスピードの改善はめったに見られません。小学生であれば、顎の成長期なので大きな改善が目に見えて認識できます。成人のように顎が完成されている状態では、2年ぐらいでは目に見える変化も少ないのが現状です。
私はいつもその方をトップランナーと褒めたたえています。そういうと、トップランナーの眼鏡の奥の目が一瞬光ったかのように見えました。
昨日の夕方私は、雨の銀座にいました。いつもお誘いを受けている齋藤先生と歌舞伎の観劇をしました。夜の部の演目は、伽羅先代萩という通し狂言です。
特に子役の二人の演技には、脱帽しました。母親演じる玉三郎の真骨頂に酔いしれ、初めて観る通し狂言の御家騒動には人の情というものの常に変化する有様を、自分に置き換えたときに絶句するのです。
今宵の歌舞伎のトップランナーは、人間国宝である坂東玉三郎であることは異論ありますまい。