高度な矯正

21日は真夏日となりました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
私は、顎顔面口腔育成研究会に初参加しました。この会は、上顔面の劣成長による歯列不正を改善するために顎外装置を用いたアプローチを中心としています。
私の臨床の中心はSH療法という散り外し式の装置による矯正ですが、そのなかでも前歯が噛まない開口や骨格性の下顎前突には限界があります。
その限界にも適用可能な装置を用いて歯列不正を改善させる可能性を、今回の会に参加して実感できました。

ただし、顎外装置は一日15時間の装着が義務付けられていますので、患者さんの理解なければ継続は難しいようです。
当医院の取外し式の装置は、夜寝ている時の8時間で十分な効果が表れてきます。そういった点においては、非常に患者さんよりな矯正治療といえますが、先ほど申し上げたように限界もあることは事実です。
患者さんとそのご家族が、どこをゴールにするかを十分考えていくことで、術者患者双方の利益となることが、医療としては大切なことといえます。

木を見て森を見ず
では愚かしい
森を見て木を見ない
では恥ずかしい
木を見て森も見る
それが
サムライの見方である
坂本龍馬